日常

SupremeのTシャツ

ときどき、なんだかんだで結局は、モテるためだけにいろんなことを頑張っていて、同じようなことを繰り返しているのではないかと思うことがある。

例えばドッヂボールが強かったら、例えば伸ばした髪の毛をハードジェルで固めたら、SupremeTシャツを着ていたら、著名人とセルフィーできたら、EDMに詳しかったら、ベンチプレス100kgをあげたら、神楽坂にある隠れ家的BARを知っていたら、、

いくつになっても、それができたときにはガールフレンド候補が何人かいて、彼女たちとデートをするたびに惚れ惚れと「かっこいいね」って言われるんじゃないかって思っていた。

そして、それらができたところで期待通りのことは何ひとつとして起こらない。

初めてデートをした女の子は、並んで歩くときは左側でないと嫌だ、という不思議なこだわりを持っていた。男は車道側を歩くものと教えられていたから、彼女に車道側を歩かせていいのかと戸惑った。

三人目にデートをした女の子は、僕がナイキのジャージを着ていたという理由で「ナイキくん」というあだ名で呼んだ。自分はナイキではないのになと思いながら、呼び方はその人の自由だしな。と、納得するようにしていた。

十人目くらいにデートをした女の子は、告白をしようとした夜の代々木公園のベンチで、ポケモンGOを始めた。もちろん、フラれた。と、いうか驚かれたそれは、逆境というより無謀だった。

二十人目くらいにデートをした女の子は、映画がはじまってすぐに、あたまを僕の右肩に寄りかけて、エンドロールの終わりまですやすやと眠っていた。毎日仕事で忙しそうにしていたし、悪い気持ちはしなかったからそのまま休ませてあげたけれど、彼女には旦那がいた。

三十人目くらいにデートをした女の子は、映画を観ていると伏線やオチを予想して話しかけてきた。それでも彼女は結構素敵だった。

その子と二度目のデートをしたとき、彼女は僕に「ねぇ、そのTシャツも長い髪の毛も、あなたには似合わないわよ」と言った。

そして僕はSupremeTシャツを捨てて、髪を切った。

彼女は、歩くときは左側というこだわりはないし、ちゃんと名前で呼んでくれるし、大事な話をする前にポケモンGOはやらないし、独身だったし、映画を観ているときにオチを予想して言わないで。と注意してからは静かに観るようになった。

そんな感じにして僕は、頑張るためのハシゴをどこにかけるかを学んでいっているような気がする。

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